第5期生 | 活動支援

成定 由香沙

narisada yukasa

建築

2026

《Moving, or Staying》

私がずっと気になっていたのは、実家に母の個人部屋がないことだ。唯一母のためのスペースとして想定されていたのは2階のベランダの前の廊下で、扉や仕切りは一切なかった。それに、私が家を出た後しばらくして、母は家の中をすっかりと片付けた。それは棚の中や引き出しの中までもが空っぽだった。今にもどこかへ行ってしまいそうな母の身軽さを見てこの作品は始まった。本作品は、母をはじめとした家族へのインタビューとともに、2022年より継続して行われた記録を通して「割り当てられなかった空間」について思考する。ベランダの窓にかけられたカーテンと同サイズの編み地の前の家形の模型は実家の外形を表しており、図面をなぞりながらこの家が作られた時のことを語る母の映像が映し出される。

【活動支援生による出展作品】

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