第2期生

速水 一樹

Kazuki Hayamizu

彫刻

現代美術

自然界の造形や現象を構成学を基礎とした独自の視点で再構成し、自然と人為について新しい視点で解釈を試みる作品を制作。視覚芸術の普遍的な価値として造形を捉え、ジャンルにとらわれない様々な手法で新しい造形表現を探求している。

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ポートフォリオ

boxed-in blocks

アクリルボックスの空間を分割したグリッドから、同じ形を接着せずに積み上げるだけで構造が成り立つ形のブロックを作る。特定の状況下で規則的、幾何学的に形が形成される様子は分子構造や鉱物、結晶の成り立ちと重なり、システムに裏付けされた形態の本質を問う。

Flicker

ステンレスを加熱すると現れる酸化皮膜の虹色の発色と熱膨張による形態の歪みに着目し、バーナーで炙った36枚のステンレス板を屋外テラスに展示したインスタレーション。表面には空が映りこみ、時間と天候により異なる表情を見せる。

reflection

蝶の羽の輝くような美しさは、鱗粉一枚一枚が光を反射することによるものであり、その構造をケント紙で置き換えた。黒は最も光を吸収する色として認識されているが、素材の黒はその表面特性によって光を反射する。黒ケント紙の角度を少しずつ変えて並べることで光の反射が相対的に視覚化され、無彩色のグラデーションが生じる。

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