第5期生 | 活動支援

黒瀧 舞衣

MAI KUROTAKI

彫刻

木彫

1995年北海道生まれ。東京藝術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻 在籍。「木の柱を建てる」という行為を通して自身のルーツや土地の成り立ちを探る。北海道や、北東北で暮らした経験から土着の文化や民間信仰、神話を木彫の伝統的な「寄木造り」でモニュメンタルに彫り起こす。郷土玩具や民芸品を収集、研究している。

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ポートフォリオ

KUMA EXHIBITIONでの展示作品

衣に依る

人が衣に憑依されたような造形を持ち、人のようで人ではなく、衣のようで衣ではない、など幾多の造形が積み重なることで何かのようで何者でもないアノニマスでモニュメンタルな像が建ち上がる。
これは東北で民間信仰されている「オシライサマ」という祭具から着想した。
W75xD75xH265(cm),2021,樟

面、白々し

[イクパスイ]というアイヌ民族が、カムイや祖先などの祈りの際に、お酒を捧げるために使用する祭具がある。
[面白いという言葉の語源の一説]で天の岩戸から一筋の光が漏れ、顔が白く映し出されたというエピソードがある。
この2つが融合した人と異次元のものを繋げる造形。
W15xD9xH95(cm),2021,樟

魚にも非ず、人にも非ず

人魚という存在が、木彫の伝統的な技法「寄木造り」の構成により存在の不確かさを持ちながら明白な量感で存在する。日本で人魚の存在が語られた最古の記録「漁夫の網にかかった生き物は、魚でもなく、人でもなく、何と呼ぶべきか分からなかった。」(日本書紀)から着想。
W120xD75xH175(cm),2020,樟

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