第5期生

小林 さらん

SARAN KOBAYASHI

彫刻

1998年生まれ。「望郷」をテーマに彫刻作品を制作する。「個人の小さな物語を突き詰めれば、大きな感情に到達するのではないか」という仮定の下、拉致や隔離制作など歴史的事件の渦中にあった人々の人生を調べ、その感情を追う。制作にあたり詩によるドローイングも行い、言葉と彫刻の関係やその可能性を探っている。

掲載時点での情報です。

ポートフォリオ

KUMA EXHIBITIONでの展示作品

彼方 Way ahead

例えば、必死で懐かしい音楽を聞き取ろうとすることや、空の移り変わりから目が離せなくなること。電話越しで母に最後の挨拶をすること。二度とその場所とは巡り合わないこと。そんなことが、わたしたちの共感であれば、それは少し安心できることであり、帰れないという、痛いような思いが和らいでいくような気がします。

薄氷

頭の上に、薄氷が張っている。
頼りない薄さの氷は、張りはじめたのか溶けかけているのか、
天と私たちの間に漂い、少しだけ光を歪ませる。

闇に聞く

映画『ダンサーインザダーク』とアンドリュー・ワイエスの絵画「クリスティーナの世界」に登場する女性をモチーフに制作。
遠くに耳をすますさま。

ご質問は下記のフォームより
お問い合わせください。