第9期生 | 第10期生

黒澤 匠

TAKUMI KUROSAWA

絵画

インスタレーション

2002年京都生まれ。東京藝術大学大学院在籍。現代の環境と知覚をめぐる問題に関心を持ち、自然の改変や認識の限界を主題に、絵画を中心に制作している。制作を「超現実を記述するための言語の開発」と位置づけ、リサーチを基盤とした実践を通じ、経験の構造に潜む不可視の領域を探究している。

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ポートフォリオ

KUMA EXHIBITIONでの展示作品

《チェスをする二人の男》2021

1912年ロンドンで行われた歴史的なチェスの対局(ラスカーvs.トーマス)を題材とする絵画。駒の動きをランダムな単語列へ置換する暗号的記述法を導入し、歴史画としてキャンバス上に記述する。チェスの棋譜を不条理な文章へ変換することで、言語が歴史や現象の認識に与える影響と、知覚の変容の可能性を探る。

《幾千年》2025

日常的な照明器具と海景の二つのイメージが組み合わされた絵画。蛍光灯は巨大なシェイプとして塗り込められ、異形の存在として浮遊する一方、海岸線は儚く後退する。本絵画はイメージの操作によって意識を日常性から遊離させ、巨大で複雑な環境の全体性・関係項を想起させることを試みる。

《On Distance》2026

本作は横5・5m、高さ3mの風景画である。旅行者として訪れた中央アジアの山岳を背景に日常的な公園の蛇口、第三のレイヤーには果実を持つ手が半透明に浮かび、身体を介し異なる瞬間から切り取られたイメージが異なるスケール、レイヤーで重合する。これらは存在に不可避的に紐付く「距離」を異なる次元で象徴する。

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