第8期生

兒島 朋笑

TOMOE KOJIMA

音楽

現代音楽 / 現代アート

情報科学芸術大学院大学在籍。音楽作品における作曲家による恣意的な選択のみで制作される作品について疑問をもち、作曲行為に鑑賞者をはじめとした多義的な「他者」の介入を取り入れる新たな表現手法を模索している。創作活動は、音楽作品からインスタレーション、パフォーマンスなど多岐に渡る。

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ポートフォリオ

《あなた[ ]》2023

「何もが何かの起因となり、それが思いもしないものにかたちを変えることがある」
これは作者が4 年間の大学生活を通して感じたことである。歴史的なパンデミックをはじめとした社会現象や、大学という出自の異な る他者と関わり合うことによって個人が形成されてゆく、大学生活を象徴する集大成としての作品である。

《grainy》2021

空気中に浮遊する微小な粒子振動によって生じる”音“という現象を音楽作品として表現した。音素材は、パンデミックの最中、作者によって購入されたが、ウイルスとの共存へとシフトした現代にひっそりと物置で眠る楽器たちである。今はほとんど空気を振動させることのない楽器たちを電子音響音楽作品として蘇らせた。

《Untitled(play)》2024 

美術分野から派生した「他者」や「関係性」に着目した動向について音楽での実践を試みる。美術における上記の取り組みでは現在も多くの議論がなされている。作者は舞台上でルーティンワーク、つまりは”創作以前”の行動を行う。そのうちのネットを介した他者とのつながりはそうした批判や議論に対する一種の回答でもある。

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