第7期生

堀田 ゆうか

YUKA HOTTA

絵画

支持体を俎上に、あるいは支持体を抜け出した自身の記憶の中に残存する身体の気配に形を与えて、新たな身体のイメージを滲ませるような制作を行なっています。近作ではスキャナーなどの外的なメディア、版表現を織り交ぜながら自身の身体像を新たな角度から思考しています。

掲載時点での情報です。

ポートフォリオ

KUMA EXHIBITIONでの展示作品

《 eeeyyyyee. 》2022

シルクスクリーンによるイメージの複製過程を「身体の圧縮」として捉え、スキャナーによって自身の手跡、スキャン時のエラーをもろとも剥がしとるようにスキャンし、それらをシルク印刷によって再構築する。そこで生じたズレをさらに手跡で埋め、スキャンすることを繰り返し、その結果によってオブジェクトを立ち上げる。

《 (Barely) - Surface 》2023

テーブル状の支持体を俎上に、支持体に痕跡を刻みつけては時折削り掘り起こしてはまた新たな痕跡を上書きする。自身の領域を規定するように、のたうち回るように挙動を塗り重ねていく。身体と時間のぎこちない運動をその場に広げていく。

撮影:竹久直樹

《 PTDC0001-PTDC0237 》2022

屋外に制作した壁画作品をハンディスキャナーで取り込みシルクスクリーンによって再構築した作品。壁面に直接痕跡を残した「手」、痕跡をスキャニングした「手」、シルク印刷による「手」。メディアの移動によって多重に自身の手跡が重なり合い、新たな身体痕跡のアーカイブとして立ち上げる。

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