第6期生

コエダ 小林

KOEDAKOBAYASHI

プロダクトデザイン

実験家/デザイナー

2022-23

《面壁千年》

「祈願」するダルマではなく「共成する(共に成長する)」ダルマ。

ダルマのモデルとなった人物である菩提達磨。
彼の人生は成功一辺倒かと思いきや七転び八起きの言葉の通り、人並外れた苦難を強いられていた。
その真実を受け入れたダルマをデザインした。

金属は溶かし混ぜると合金として別の存在にその姿を変えてしまうが、漆喰に金属粉を混ぜ込むことで流動体金属を生成。
腐食である赤錆は社会環境や人間関係における厄難を表す。
時間とともに発生する緑青は保護被膜として腐食から身を守る役割を成す。
これは自身の抗う防衛本能であり、放出する念を表す。

実験家として自然界において共存することのない双方を1つの枠に収める。
そこには生育・変化する金属の必然性、人間の欲求・葛藤を絢い交ぜさせることで魅入る美の価値を創出する。

面壁千年と対峙したとき、自分もいつもより少し頑張ろうと思える。
目標に向かって一緒に進むことのできる共成するダルマ。

▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment vol.4『はっきりとしたかたちをもたない』
▷▶▷▶ギャラリートーク:https://www.youtube.com/watch?v=0iW7M8kT6zk

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