2022-23
《地球儀針時計》
地球上の任意の地点をピンで刺すと、その地点の現地時刻がからくり機構で計算され、上部表示がされる時計。
人間が産み出したタイムゾーンの概念を、地球儀の起伏という物質的な表現に置き換え、永続的な耐久性を持つ仕組みに落とし込んでいる。
一昨年に原案となる3DCG データの制作を行った。歯車の回転数等の考慮は行っているものの、実際の動作時の力のかかり方や、物質的な誤差を考慮に入れた設計を行っていない。
今回、自宅にCNC フライスを購入し動作検証を重ね、実際に動作可能な設計を行ったプロトタイプ第1 号を展示する。3DCG の設計に比べ、ピンの上下方向の動きを伝える機構を大幅に変更し、精度の向上を図った。
今後、地球儀部分の製造法の確定、精度の向上、30 分刻みの時差の表現、金属での製造等を進め、将来的には製品化を目指す。
▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment vol.6『一層』
▷▶▷▶ギャラリートーク:https://www.youtube.com/watch?v=14RX0Ghumpc
©KATO RIKU