第7期生

のもとしゅうへい

SHUHEI NOMOTO

小説

詩 / 文章表現

2023-24

《 いっせいになにかがはじまる予感だけがする 》

本作では、現代のメディアがもたらす加速感によって急速に集約/消費されつつあるあらゆる個人の生活(身体/時間/感情)をみつめ、文学を通じて本来それらが備えている他者性を描こうとする試みである。他者が他者として存在する、端的にわかりあうことをゆるやかに拒絶する世界。そこにはただ予感だけがあるという仮説をもとに呼びだされた言葉を、本というプリミティブなメディアに作者自身がパッケージングし、複製された作品を実世界に暮らす人々のあいだへ手渡していくことを目的とする。国内各地の独立系書店での取扱をはじめ、アート作品を発表/鑑賞する展覧会という機会を通じて、来場者が手に取り、それぞれの生活へ帰っていった先で立ち上がる「他者」としての小説のあり方を探っている。

▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2023-24 vol.3『ままならなさを生きるからだ Bodies / Multiplicitous』

《 いっせいになにかがはじまる予感だけがする 》 2023

ご質問は下記のフォームより
お問い合わせください。