2023-24

《 上書きちゃん「おやすみー。」 》《 上書きちゃん「上書きされる上書きちゃん」 》《 データ天使の歌 》

ループするシーン。氾濫したキャラクターのデータベースからなる要素を、「音 MAD」の手法による過剰な装飾として、上書き、集積させていく。《データ天使の歌》では、あらゆる世界のデータを司る天使が歌い、語りかける。羽の生えた萌えキャラの天使は、「プット」や「ケルビム」(智天使)のような存在だ。プットは不老のイメージが誇張された幼い姿として存在する。作者の梅本は、生まれてすぐにカトリックの洗礼を受け、教会の宗教音楽から西洋音楽の道に進みつつ、父親の影響から、オタクの氾濫する秋葉原の電気街とパソコンショップで大量の電波ソングを浴びて幼少期を過ごした。これらの作品に含まれるのは、そんな作者のアイデンティティに根を張る大小の物語のねじれである。

▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2023-24 vol.2『ASTERISM(⁂)』

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