第5期生

鹿島 理佳子

KASHIMA RIKAKO

インスタレーション

1996年東京生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業、東京工業大学大学院・伊藤亜紗研究室在籍。人間の身体とイメージの関係に関心を持ち、プリントや映像などの「画像」を用いた作品の制作と幻肢当事者の身体感覚の研究を並行して行い、イメージによって拡張しうる人間の感覚を探求している。

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ポートフォリオ

KUMA EXHIBITIONでの展示作品

まさかさかさま

背面に前面がプリントされた衣装を着て、「後ろ」歩きや一輪車の「バック」走行など前後さかさまに行動する映像からなるインスタレーション。画像の錯覚によって作品の中の人物の向きに混乱が生じ、作品と対峙するあいだ鑑賞者の感覚を揺さぶる装置となる。

まいにちの悲劇

暮らしの中で壊れた(本来から形が変わった)ものの修復を試みたプリント作品。
「物体は修復されたように見える」「壊れた部分が白く抜け、図像としては不完全」「紙の上にインクが乗っているだけで、物理的に壊れている箇所はない」の3つの状態が発生し、イメージの中に修復と破壊を同時に見ることをテーマにしている。

変身

描かれるもの(イメージ)、と描くための素材が一致した時、どのような絵が可能か。
①白いチョークを彫刻し、人型の像を作る
②①をモデルとして観察する
③①を描画材として、黒い支持体に描く
というプロセスで描き、描画材という道具と描かれるイメージの主客の転倒を実践している。

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