第10期生

諸江 一桜

KAZUSA MOROE

建築

監視空間での見る/見られる関係、静養室での弱さの名指し、地図や風景がつくる全知的な視点を扱い、建築が主体と客体を固定する仕組みを問い直してきた。反転ではなく、役割や意味の確定を遅延させる差延的装置として、制度の内側に別の読みと振る舞いを生む空間を目指す。

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ポートフォリオ

《遠景にふれる》2025

大潟村を通じて、日本における全体主義と個人主義のねじれに注目する。行政が一手に担う自然制御を、少人数でも扱える装置として再構成することで、人の手による中間的な風景を挿入し、共同体の綻びに応答しようとする試みである。

《脱獄計画》2024

本設計では、監視空間の関係性を操作し、被監視者が監視者を「見返す」ことで主体性を取り戻す可能性を探る。設計対象は見世物小屋と監視小屋の2空間で、「池田亀太郎」と「ラチェッド婦長」という人物のために設計する。視線の反転を光量と結露という現象を最大化した仕掛けにより、監視関係を揺さぶる建築を提案する。

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