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佐野 圭亮

Keisuke Sano

工芸

漆芸

1994年群馬県高崎市生まれ。漆と麻布という形の無い素材同士を結びつけ、自立するかたちを生み出す漆造形を行う。漆とは生命現象を利用した塗料であり、<造形と素材>、<人と自然>などの相補的な繋がり合いに着目し独自の「物語」を展開する。

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ポートフォリオ

宙の玄室

「宙」あまねく広がる無秩序の海。その荒波に乗せられてどこからともなく運ばれてきた物質は結びついては解け、形作られてはかき消される。膨大な時を経た離合集散の末、そのうねりの一筋の極わずかな隙間に、生命は映り込む。
生命とは消えかつ生ずもの。私たちの営みもまた、この絶え間ない還流の中にある。

揺らぎに咲く

自ら取り入れ、増え、やがて離散する。「生命」という現象。
始まりは無数の元素の見せる結合と分離、その揺らぎ。揺らぎ揺らされて生命という一つの花が咲く。

風の原石

風を肌で感じる時、同時に彩を感じる。また感触が頭の中を吹き抜ける。風ほどいろんなものを運んでくるものはない。目に見えないだけで確かなものがそこにある。だからこそ「造形」という一つの力で姿を与えてみたい。

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