第5期生 | 第6期生

室元 拓人

TAKUTO MUROMOTO

音楽

クラシック/作曲

精霊やまれびと信仰を手がかりに、現世と他界(目には視えない世界)の往還をテーマとした創作を行う。東京藝術大学大学院修士課程作曲専攻修了。主な受賞歴に武満徹作曲賞第1位、日本音楽コンクール第3位など。現在、グラーツ国立音楽大学にて、Franck Bedrossian氏のもとで研鑽を積んでいる。

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ポートフォリオ

《浮遊する地層》2025

「浮遊する地層」は、カルセドニー(玉髄)にインスパイアされたクラリネットソロのための作品。石を打ち鳴らす奏法に始まり、次第に音の輪郭が浮かびあがるという構造による。2025年6月、グラーツにて初演。

《烏滸の火縄》2024

古くから、⼭の神様は海⿂のオコゼを⾒ると歓ぶと信じられていたため、神前に供える⾵習があった。この世とあの世を結ぶ「媒介者」としてのオコゼのすがたを、視覚的要素や身の回りのオブジェを用いた音響の彫琢によって表現した。2025年2月、大阪にて初演。

《しらぬい》2025

「しらぬい」は、夜の海に出現する怪火のことで、昔は妖怪の仕業と信じられていた。チェーンを用いたヴィブラフォンの特殊奏法(粒状の微細な響き)を中心に、フルートと打楽器の多彩な音色の組み合わせによって、しらぬいの世界観を探求した。2025年7月、バルセロナにて初演。

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