第7期生 | 第8期生

梅本 佑利

YURI UMEMOTO

音楽

作曲家。2002年東京生まれ。伝統的な楽譜と同時代のデジタル表現を横断し、アニメやインターネット文化から着想を得たマキシマリスティックな美学を自己言及的に探求している。現在は日本とドイツを中心に、国内外の演奏家、アンサンブル、コンサート・ホール、音楽祭と共同作業を行なっている。

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ポートフォリオ

《look at me, senpai》2024

過ぎ去った思い出、淡く儚い記憶、手の届かない存在、切ない別れ、最終回、キャラクターの死、走馬灯。誰かにとっての物語は頭の中で反復する。音楽のダイナミクスは満ち引きをするように、声を遠くに離したり、近づけたりしながら、何かを懐かしむように進んで行く。

《good bye》2025

笙の演奏を聴いていたとき、スローモーションで引き伸ばされた声を想像した。夢未満の頭の中で、単純な言葉がただひたすら反復する感覚。

《Mass》2024-

萌え声を発するアニメキャラクターは、俗物的で罪深いわたしたちと、取り巻く世界の欲望を映している。声は自罪を詳らかにし、回心の祈りを捧げる。際限なき誘惑に満ちたこのゆがんだ世界のなか、信仰心は幾度も試練にさらされ、そのたび、神の気配をより強く感じる。

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