2022-23
《火 – 暴力にまつわる習作III》
『火- 暴力にまつわる習作Ⅲ』
短歌を読むということ、また詠むということは、そもそも感覚や事象に対する窃視です。詩型の規範と閉鎖的な解釈共同体の中で、作者と読者はしばし共犯関係を結び、そのいかがわしい視線は作者自身が文化的・政治的に客体化されている場合、より一方的で暴力的な欲望へと加速します。
今回、多くの方からお力添えをいただき、はじめて空間インスタレーションという形式で作品を発表することになりました。文字と音声、韻文と散文、話し言葉と書き言葉、作者としてのわたしと作品に顕れる「わたし」など、さまざまな現象のあいだにことばを立ち上げる試みです。
▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment vol.2『呼吸する距離』
▷▶▷▶ギャラリートーク:https://www.youtube.com/watch?v=FGCXnyT0bsQ
©TSURANE KATABIRA