第7期生

矢野 耕我

KOGA YANO

音楽

作曲

東京藝術大学音楽学部作曲科作曲専攻在籍。音響分析的な観点から着想を得て,管理された構造美を持つ作品の創作を行っている。第38回現音作曲新人賞入選・聴衆賞。創作団体「やさい室」メンバー。

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ポートフォリオ

KUMA EXHIBITIONでの展示作品

『《ひも的時空間》6人の奏者のための 』 2021-2022

「宇宙の基本的な構成要素は一次元の『弦』である」という「超ひも理論」から着想を得た作品。Fisの単音から上下に発展する「ひも的モチーフ」による歪んだ音響の創出を試みた。楽曲のシンメトリー構造は,ビッグバンに始まりビッグクランチに終わるという宇宙論的モデルより想起されたもの。

『《軋みの音像》ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロのための 』 2021

音高・音程等の差異が生み出す「軋み」に着目して,秩序だてられたもののメタモルフォーゼの過程を描写したもの。冒頭で示される「基礎(=Basis)」の構造が「変容(=Transfiguration)」によって歪み,物理的な軋み音を形容する「Interlude」と融合して,秩序が不安定化していく。

《 次元遷移:形態的抽象 》 2022

矢野耕我(作曲),真田将太朗(美術),池田翔(音響)の三名からなる創作団体「やさい室」によるインスタレーション作品。室内空間から芸術空間へのグラデーションを,抽象的な視覚・聴覚表現によって出現させることをコンセプトとして,絵画展示空間をリアルタイム生成による4チャンネル出力の電子音響で満たしている。

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