第6期生 | 活動支援

渡邉 泰成

TAISEI WATANABE

彫刻

工芸/陶芸

不完全な美-侘び寂び-という日本特有の美意識を軸に、成熟した消費社会が生み出す豊かさへの違和感を起点とし制作を行う。消失後も残存する形態への関心をもとに、脆さを内包しながらも決して消費されることのない陶という素材を不可逆な焼成に委ねることで、美しさと畏怖が交錯する一瞬を探り続けている。

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ポートフォリオ

vegetable skin

自然物をモデルとしたオブジェクトを覆う粒は異物をイメージし形態を生成している。野菜や果物の持つ本来の造形美を覆い隠す不自然で異質な粒の存在はあらゆるものを想起させると共に、完成された一つの美を壊し、新たな価値観と存在感を与えている。

Crowd

大量に敷き詰められた陶製のりんごは付着する異物によって本来の姿を変え異質と化す。大量に存在するために人類の行為が必要とされる矛盾。豊かさと充実の中に、空虚さや脆さ、恐怖感を抱く時。日常は非日常となり、それでも世界が回っている錯覚の中にいる。過去によって成り立つ今は確かに此処に存在している。

vegetable skin

自然物をモデルとしたオブジェクトを覆う異物は、成熟した現代の消費構造への違和感を視覚化している。朽ちて消えゆく日常は、土を素材にすることで消費されない存在へと変わる。日常と非日常の境界は曖昧で、輪郭はぼやけ不完全である。人々は足りない何かを補い続ける。それらが不要な存在かは問題ではないのだ。

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