第7期生 | 第8期生

海老原 イェニ

YENNIE EBIHARA

絵画

Multidisciplinary

社会の基準、偏見、アイデンティティに焦点を当て、鑑賞者の慣習や常識に疑問を問いかけている。香港で育ち日本に移住し、自分の価値観との違いが明らかになり、アイデンティティに混乱を感じた。この経験から社会に対する違和感、異文化を新たな視点で観察し、対話する重要性に焦点を当てている。

掲載時点での情報です。

ポートフォリオ

The Female Experience Series《 低容量ピル 》2024

このシリーズでは、布とポリエステル綿で作られた「低用量ピル」や「カミソリ」など、女性が日常的に使用するが、同時に偏見の対象となり得るアイテムを再構築した。普段の会話に持ち出しにくいトピックを巨大なユーモアに溢れたスカルプチャーとして表現することで、このような話題に向き合い、対話を生み出す。

《 Left Behind 》2023

当初はファッショントレンドの発信地とした「ABAB UENO」が閉館することになった。
この作品では過去の領収書のフェイクを作り、シルクスクリーン技法で床に印刷することで、「ABAB UENO」に人が満ちていた時代を表現ている。それはある種のノスタルジアと、取り戻すことのできない過去を象徴している。

《 Two-Faced 》2022

人がどのように他人を見て、認識するのか。私たちは常に他人からの先入観や偏見を皮膚の一部のように身につけているのではないかと考えた。そして、周りの人はその皮膚によって、必然的に相手に対する偏見と、本当の姿を重ねて見ているのではないか。このシリーズ作品では、先入観や偏見の皮膚をマスクでシンボライズした。

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