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丹羽 優太

Yuta Niwa

絵画

画家。日本絵画の文脈、技法材料を用いながら、人々には見えない厄災、抵抗できない力が常に黒い何かに見立てられてきた歴史に着目し作品制作を行う。2019年に京都芸術大学大学院ペインティング領域修了した後、北京へ留学。現在は東福寺塔頭光明院に住み込みで制作活動を行なっている。

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ポートフォリオ

大鯰列島図

太古より日本の地中には大鯰が潜み、度々暴れては大地を揺らすといわれていた。今でも鹿島神宮や香取神宮には、地中の鯰を抑える要石が祀られている。今作は12枚の襖絵を東西南北の面に分け、日本列島に見立てた。鯰、現代の鯰絵としてのゴジラ、自然災害などのモチーフによって構成している。

八紘一宴図屏風

災害と戦争をテーマとした一対の屏風作品。モチーフはそれぞれ八岐大蛇と素戔嗚尊を描いており、金箔地に墨で描いた右隻とは対照に、左隻は墨地に金泥で描いている。テーマは災いという暗いものだが、実際に描かれているのは宴会である。
タイトルの「八紘一宴」は戦時中に日本が掲げたスローガン「八紘一宇」から引用している。

虎狼鯰決闘図

描かれているのは虎と狼と鯰が合体している妖怪「虎狼鯰(ころなまず)」と厄除けの神様「鍾馗」。昔の「赤絵」になぞらえ、赤い絵の具だけで描かれた鍾馗の服には様々な厄除けの絵柄が描かれている。

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